山田真先生の「いま福島で何が起きているのか〜小児科医が診た放射能と子どもたち」と題した講演会(3月2日)を、NPOごんべのお宿主催で開きます!
昨年(2012年)1月に、「ごんべのお宿保育園」のことを紹介しました。無認可保育所から認証保育園に代わり、運営はNPO法人「ごんべのお宿」が担って、新しい園舎のもとで再出発してから、早くも1年以上が経ちました。
親が子どもを預けて働くのが当たり前の社会を目指しながら、保育園は単なる預かり場所ではなく、親(父も母も)も保育者と一緒に子育てをしていくという「共同保育」の理念は、普段の話し合いと社会に発するメッセージが必要です。私の子はごんべを卒園して10年以上経ちますが、運営主体が変わってもそれは変わらない基本として続いています。
社会に発するメッセージの一環として、3月2日に、福島原発事故以来「子どもたちを救わなくては」という思いのもと、「放射能から守る全国小児科医ネットワーク」を立ち上げ、その代表として首都圏で避難者・子どもの健康相談会に協力している山田真先生を招き、「いま福島で何が起きているのか 小児科医が診た放射能と子どもたち」と題した講演会を行なうことになりました。この企画は、親たちにアンケートで「何をやりたいか」を募り、決まったということです。
私は2月3日に開かれた「シンポジウム〜放射線影響の真実に迫る」(主催・NPO法人市民科学研究室など)で山田真さんのお話を聞いてきました。「2011年6月以来、福島をはじめ各地で健康相談会を開き、子どもの様子、親の不安の声を聞いてきた。本当にこの国は何もできていないと実感しているし、おそらく何もやらないだろう…。福島県民健康調査は、最初から今回の事故を最小限に評価し、影響がないという結論を出すために行なわれていることが明らか。子どもたちにもきちんとした検査をする体制をとっていない。健康被害があっても別の影響だとするだろう。被ばく隠しとデータ隠しの中で、どうしてもいま、子どもたちを見守っていく体制を作っていきたい」と、怒りに満ちて報告されました。
今回の講演会は、お忙しい中、ごんべのお宿との長いつながりのご縁もあり、講師を引き受けてくれています。貴重なお話をじかに伺える機会です。ぜひご参加ください。
◆日 時 2013年3月2日(土)14時から
◆場 所 府中グリーンプラザ6階大会議室
◆資料代 500円(連絡先:ごんべのお宿保育園 042-367-0986)