基本計画と大きく異なる「学校給食センター」の設計案が示される! 前例のない規模・設計の計画は、市民にもう一度公表すべき
朝日町に土地を購入し、建て替え計画が進んでいる「学校給食センター」ですが、基本構想では1階が調理と食器などの洗浄・保管のスペース、2階が事務や会議などのスペースという計画でした。しかし14年1月に示された「基本計画」(府中市 学校給食センター基本計画 でネット検索できます)では、土地が狭いことから、洗浄・保管スペースを1階、調理を2階とした、全部で3階建てに変更されていました。これが示されたとき、複数階のセンターは無理があるのでは、と市に見解を求めたところ「これは都市型学校給食センターである」と強弁していました。
実はその後、当初洗浄・保管は機材が重たくなるので1階と考えていたが、計画を立てた後に厨房機器メーカーに意見を聞いたところ、2階でも大丈夫だというので変更する、という報告もあったりしました。このときも「それならば、なぜ初めから厨房機器メーカーをくわえて計画を立てなかったのか。これは基本計画の変更であり、あらためて市民に公表すべき」と意見をしましたが、実現しませんでした。
ところが、この2月に、議会に対し「基本設計をたてている中間報告」として概略図が示されました。
この図は、議会に示すために書いたもので設計図でもないし、細かいものでもない、建設費用もまだ示せないと担当者は言います。
明らかに「基本計画」とは違うものです。アレルギー食と炊飯室は3階に移りました。22000食という日本で最大規模なセンターでありかつ、かなり複雑な調理と配送の仕組みになります。建設費もまだ明らかではありませんが、フラットな施設よりもかなり増大します。
予定通り16年の4月に建設工事に入り、17年の2学期から供用を始めるとしていますが、全国的に例のない、無理のある計画だと思います。「設計」はおそらく市民に公表はされません。私たちは「食育」の視点から大規模な学校給食センター建設に一貫して反対してきましたが、市はこれまでの経緯を重く見て考え直すことができないのでしょうか!?
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