今日の集会で「遺伝子組み換え」の調査活動報告を聞きました。遺伝子組み換え(GM)については、2004年東京大学農場でのじゃがいもの遺伝子組み換え実験が中止になったり、生活クラブなどの生協や市民の反応が大きくなったりしたことで、日本での栽培は進んでいません。とはいっても、ナタネや大豆、トウモロコシなどが、家畜のえさとして輸入されていることは知っていましたし、できるだけ買わないという形で自分なりの意思表示はしてきたつもりでした。
しかし、報告によると、魚やペットなどの動物までもがすでに組み換えられたりしているのです。2005年からGM動物の安全基準作りが始まっており、早ければ2010年にもGM動物が市場に出る可能性があるとは恐ろしい。おそらくGM動物では、遺伝子操作をしやすい魚が市場に出ると考えられているそうです。
かつての「公害」は、企業責任を追及することもできましたが、今は目に見えない、感じられないものが増えて、加害者と被害者をすっぱりと区別しにくい、そんな時代になってしまいました。
放射能、電磁波、ダイオキシン、GM食品などは、環境を壊し、自然を壊し、私たちの人体にも影響を及ぼします。でも、私は原発でできた電気を使いますし、電磁波を出す電気製品に囲まれて生活しています。ダイオキシンを発生するゴミも出しますし、GM食品だって近い将来、知らずに食べることになるかもしれません。嫌だとは思いながら、拒否できない日常に浸っていることを思い知らされます。
食の安全をどう守るのか。私たち消費者一人一人の生活のしかたが問われ、企業や行政に何を求めていくのかが問われています。今、わたしにできることは、こんな時代になっていることを多くの人たちに伝えること、地域の中で遺伝子組み換え作物をつくらないよう「GMフリーゾーン宣言」を求めることなど… できることから始めましょう!