「有料化・ダストボックス撤去」

12月議会採択の顛末

新たな年を迎えました。個人的には年末からのイスラエルのガザ攻撃に怒りを感じ、今年も希望より、多難さを危惧しています。
府中市議会も暮れから、ごみ収集方式の変更を巡って「議論」あったことをご報告せねばなりませんでした。議会最終日(12月17日)に家庭ごみの「有料化・戸別収集・ダストボックス撤去」がひと括りのまま採決となり「賛成多数で採択」となってしまいました(実は議案になっていなかったのに!)。
その前日、この件で全員協議会(非公開)が開かれ、議員が意見を述べています。私はここで「多摩地域で有料化を進めてきた学者も、今では有料化だけでごみは減らない、ほかの施策も必要と言っている。今回の計画案は分別などの有料化以外の施策が具体的に示されず、有料化だけでごみが減らせるというだけの案。多額の税金をかけて焼却や立派なリサイクル施設を建設してきた市は、これまで市民が払ってきたごみ処理費の多さを自覚して、税金の範囲で施策を行なうべき。自治体にとって処理費が負担になっている、プラスチックのごみが問題なのだから、それを根本から減らすには、有料化で市民に負担させるのは間違っているので、だれがごみ処理費を負担するかの問題である有料化と、ごみ減量のために分別をするかしないかに関わるダストボックスの議論は、べつべつに検討すべき」と訴えました。
しかし議会ではこの間、有料化の是非よりもダストボックスの存続か廃止か、が議論の中心だったのは残念でした。全員協議会の最後に発言した議員から「これまでダストボックス撤去に反対だったが、もう議論は尽くされ、納得した。市は撤去の時期を平成22年2月1日からとしているが、22年2月2日からにして欲しい」と締めくくったのには、頭が空白になりました。語呂合わせ!…この提案の採用はしない行政であって欲しいと切に願うものです。