2008年に中央高速道府中バス停付近から東郷寺通りを出口とする、ETC車専用のスマートインターチェンジ建設計画が市から出されましたが、昨年6月に国土交通省から市道・都道との「連結許可」がおりるなど、手続きは進んでいます。その経過報告であるという住民への説明会が4月27日夜、9中で行なわれました。
「ほぼ1年ぶりの説明会となってしまって申し訳ない」と市がいう説明会でしたが、以前から設置反対の陳情を行なうなど、計画の撤回を求めてきた山梨側からの降り口周辺の住民からは、安全面での不安、計画進行への不満が増幅していることが伺えました。その周辺の住民からも、通学時の子どもたちの安全への不安や、環境への影響や情報開示に対する意見なども出され、時がたつにつれて必要性よりも設置にたいする不安の声が強まっていることが明らかになりました。
今回あらたに市から具体的に出されたのは、住民の移転が前提の降り口付近の道路整備計画案でした。計画当初から、降り口付近の道路は狭く、急なカーブもあり危険である、と指摘して反対していた人が対象になっています。
市は「周辺の道路整備とスマートインターチェンジ設置は別である」といいますが、反対の声が上がったから周辺道路整備を出したのか、反対の人が移転しなくてもスマートインターは設置するのか、住民の疑問に対して市の納得できる説明はなく、「設置に向けて国や都と連携をとって進める」と繰り返していました。
この計画の発端は国や都からの設置要請であり、住民要望ではないこと、計画段階で地域住民に説明もなかったことは、市もかつて認めているのですが、ここまで「ボタンの掛け違い」が起きることを、市は予測していなかったと思います。私の周辺でも、都心方面へのアクセスではないという点でも「必要ない」という人がたくさんいます。「本当に必要なのか」の納得できる理由が示されないまま進めてきた事業ですから、市は早めの計画撤回の決断が必要だと思います。