前回、6月15日早朝に多摩川衛生組合が汚水処理過程で、塩酸ライン配管の継ぎ目のボルト破損による塩酸漏出事故を起こし、ごみの焼却がストップとなっていることを報告しました。
しかし焼却はできないものの、巨大なごみピットにごみは搬入されてきています。そのごみを7月1日からは、多摩市や羽村市、東村山市など5か所の処理の支援(広域支援)が受けられた施設まで運搬しています。
7月1日に多摩川衛生組合に行ってきました。ごみを収集してくる2トン車と、積み替えのために待機している10トン車とで入り口付近は混雑し、いつもはいない誘導のための警備員が何人もいる状態でした。
日常には2トン車が入って行き、集めたごみを落としているピットに、10トン車が入り、その荷台に上からごみがザーッと降ってきている様子を見ました。周辺にも数人の作業員がいましたが、ホコリが舞いあがり、ニオイもきつそうです。焼却のための施設が、巨大な積み替え施設と化しています。積み替えというのは大変でやりたくない作業のひとつであると、そんな現場にいた経験者は語っています。
府中市にとっては戸別収集開始から半年で、事故により、さらに収集運搬の手間と時間がかかることになりました。
市は市民に、少なくとも、事故が起きたことと、収集時間に影響が出るかもしれないという事情は伝えるべきでしょう。
というのも、多摩川衛生組合の事故とその影響について、7月1日に市のホームページに載せていないのが、組合構成市4市のうち府中市だけだったからです。狛江市は7月1日の市報にも出ていますが、府中市は市報でも触れていないようです。影響がでなくて当たり前だから載せない、ということでしょうか。しかしそれは作業現場に酷ではないかと、7月1日の様子を見て思いました。今後も、この事故について続報するつもりです。
※追記 5日付で府中市のホームページにも情報がアップされました。