またまた続編です。
事前に「情報公開できる」という電話での返事を受け、10月15日に再び衛生組合に出向きました。しかし行ってみたら「10月1日に多摩川衛生組合事故等調査委員会を作ったので、その審議に影響を及ぼすおそれがあり、まだ公開できない」と言われ、徒労に終わりました。確かに多摩川衛生組合情報公開条例7条5項にそのような趣旨がありますが、この事故調査委員会は構成4市の副市長と担当職員だけであり、データの検討などを行なうところではないことが明らかでした。
その後、石川・稲城市長が、多摩川衛生組合と東京たま広域資源循環組合(日の出町の最終処分場)の2つの管理者の辞職を表明する事態になりました(「事故等調査委員会」でもそんな政治的話し合いがされたのでしょう)。辞職の理由は、20日の新聞報道によれば「実験は拙速だった」とか「判断が軽率だった」などとされています。じっくり構成市と相談して実験していればよかった、という総括と反省なのか?!・・・これでは首のすげ替えに終わります。
同時期の19日に多摩川衛生組合議会の全員協議会が、緊急に開かれています。府中ネットはこの議員ではなく、傍聴もできませんでしたが、衛生組合がこの全員協議会のために作成した資料には、私たちには「非公開」とした実験のデータがかなり詳細に写されていることが判明しました。であるなら、もう非公開の意味がないのではないか! 早急に実験の元データを公開すべきです。
今回の事態の本当の問題は何か? について。石川管理者の交代が最終結論であるはずはありません。明らかになったのは、有害な水銀を含むごみの回収処理が自治体の負担(重荷)となっている現状と、水銀の規制が甘く、燃やすこともできると考えていたという現状です。有害ごみの回収処理の責任を生産者が回避していること、水銀の大気汚染対策が取られていない国であることが問題です。