このことから1日に5t以上でてくる危険物の「飛灰固化物」は200t以上になり、工場内が満杯になりました。保管量の限界で焼却を停めざるを得ないとされた12月7日に、日の出町の「お許し」を得ましたが、ほとんど市民にこの実態は知らされませんでした。
これらの事態を内部で調査していた「有害ごみ不適正処理調査委員会」による報告書が12月10日に出されています。職員全員の聞き取り調査によって「不適正処理」にとどまらず、家電リサイクル法対象品や産業廃棄物となるべきものなど「指定処理困難物」の搬入も判明しました。これらの不祥事にたいし、3月を目途に原因究明と改善計画をまとめて「失った信頼を取り戻すべく全力を挙げて環境行政に取り組む」と決意が述べられていますが、なぜここまでひどい状況になったのでしょうか?!
衛生組合は稼動以来、何でも燃やしてきました。環境に対する意識が薄いといえます。乾電池や廃蛍光管を焼却するまでのハードルは低いものでした。
水銀処理現場の管理の行き届かなさも露見しました。蛍光管には水銀が含まれています。今WHOの基準では「少量でも危険」とされている毒物の水銀が、破砕され拡散しています。さらに焼却したら煙突から「水銀は出ているが、空気中では1000倍に薄まるから問題ない」(衛生組合議会での職員の答弁)という、時代錯誤な見解を許しているのが現状です(水俣病の原因企業であるチッソ水俣も、流した無機水銀は海で薄まると考えていたことを思い出しました)。
さらに調査委員会が「有害物質の排ガス規制値の不存在(大気中の水銀濃度の法的基準値がない)」ことを焼却実験に及んだ原因のひとつとしてあげたことも、国の法的規制の大きな問題です。
★府中ネット新春学習会のご案内
「空には壁がない〜焼却されるごみから私たちの環境を考える」
1月15日(土)午後2時〜4時 ルミエール府中 資料代100円
さまざまの物が燃やされながら、法的規制が緩いのが日本の現状です。(株)環境総合研究所の池田こみちさんを講師に、清掃工場周辺の汚染の実態を知る学習会を開催します。次世代への影響が心配されます。お子様連れOK(保育あり、予約してください)です。ともに私たちの暮らし、環境を考えましょう。
今年もよろしくお願いします。