どの候補も、「防災対策」の必要性を訴えた選挙でしたが、選挙戦のさなかにも、「震災関連死」という言葉が新聞に載りました。直接の被害は免れても、ストレスによる発病や病気の悪化、あるいは自ら命を絶つなどの悲劇が、現実には「災害弱者」に集中します。
ですから私は、何よりも一番の「震災対策」は、格差や貧困をなくし、震災死、震災関連死をなくすことであると思います。そのためには高齢者や障がい者など、災害時には「弱者」となる人たちが孤独や絶望しない地域を作ることが大切で、生活援護や、介護と医療と保健の連携を充実させて、地域で暮らせるようにする政策を進めたいと、辻辻で訴えてきました。
府中市のいまの地域防災計画の見直しは避けられません。「避難所運営マニュアル」も早急に策定が進むでしょう。しかし拙速に作るのではなく、きちんと「災害弱者」や女性の意見を反映させなくては意味がありません。そのことを市に求めていきます。
話は変わりますが、今日29日、お茶の水駅近くの明治大学で「終焉に向かう原子力」シリーズ第11回の講演会が予定されていました。午前中、東京の生活者ネットワークの当選した議員を中心に研修会が行なわれたため、遅れて明大の会場に到着したところ、すでに部屋に入りきれない群衆で会場ビルの1階が埋め尽くされ、にわか仕立ての「集会」が行なわれていました。
小出裕章さんと広瀬隆さんの講演がナマで聞けず残念でしたが、屋外で続く「原発やめて!」のアピールを聞いて、このうねりが政府に届いて欲しいと心から思いました。チェルノブイリから25年、そしてフクシマ。原発反対とオルタナティブなエネルギーへの転換も、地域の課題であり、ネットの課題です。
*主催者である「終焉に向かう原子力」実行委員会によれば、小出裕章さんと広瀬隆さんの講演の様子はインターネットで見られるそうです。