府中市議会で8日に行なわれた一般質問で、私も、たくさんの市民からの声を受け、「市が独自に地域の放射能測定をしてほしい」と訴えました。他にも数人の議員がそれを求めましたが、市の回答は「その必要はない」と一貫したものでした。
文部科学省の依頼を受けて府中市の東京農工大が測定した数値を都が公表しているが、その値が問題ないこと、都が調査した食品も問題ないこと、などから事態は落ち着いていることが理由だといいます。しかしそれでも、子どもの保護者からの心配が多いと、市長に問いかけましたが、市長は「小さなお子様の保護者のご心配は当然」であり、子どもの放射能への感受性は大人より大きいことは認めつつも、今はその必要がないとして、「測定しない」という姿勢は変わりませんでした。
東村山市や調布市などが測定するという方針が報道されていたので、もしかしたらとの期待もありましたが、市は測定器の値の誤差や、測定方法や、専門家の不在などが不安であるともいいます。しかしこれらはやり方で解決していけることで、測定しない理由にはなりません。
市が市民の不安の声に応える姿勢がなく、市民との信頼関係を築けなかったことが残念ですが、今後もこのことは求めていきます。放射能は長い間消えることはなく、連鎖と濃縮が繰り返されるのですから。
*生活者ネットでは7月3日(日)に、講師に上田昌文さんを招いて「放射線リスクのとらえ方〜子どもたちへの影響を考える〜」と題し、学習会を行ないます。ぜひ、ご参加ください(10時〜 ルミエール府中第1・第2講習室)。