福島の値は深刻です。福島市の大気中の放射線量は、最近は毎時1.2マイクロシーベルト程度です(これでも高い!)が、昨日(11日)の朝日新聞夕刊に、「花火会場に線量看板」という記事がありました。花火会場の公園の測定値を公表して夏祭りを行なっているというのですが、やはり地面近くや草むらは高いし、なんと2マイクロシーベルトを超えてます。子どもたちの遊ぶ環境は、大気の線量よりはるかに高く、これでは「遊ばせられない」と我慢をさせる保護者がいるのも当然だと、ショックでした。
さらに心が重くなったのは、同じ11日の夜、中野で行なわれた
「原発のない未来を!!中野アクション」講演会での小児科医、山田真さんの話です。山田さんは「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」の代表として、6月から福島市内で「こども健康相談会」を、賛同する医師とともに開いてきています。
いま、福島では避難できる人は避難して、残されたひとは「安全です、問題ありません」と浴びせられる言葉を信じるしかなくなっている。不安を抱えていても親子で診療に来れないような雰囲気があって、今後が本当に怖い。「被曝した」という明らかな証拠がなければ切り捨てられることにならないように、詳しい診察記録と継続的な検査体制が必要である。これまでの公害、薬害と同じように「証拠がないので被害はない」とされて、反証が難しくなる歴史が繰り返されることを心配している、という話でした。
そんな子どもたちのためにできることがないか、と考えてい折、府中市に福島の子どもたちを呼ぼう、おもいきり外で遊んでもらおう、というアクションが市民有志で立ち上がりました。8月28日から30日までの2泊3日ですが、生涯学習センターに宿泊し、郷土の森などで遊ぶなど、市の施設を活用するそうです。カンパも呼びかけています。ご協力をお願いします。
連絡先 『福島の子どもたちを府中に招く市民の会』
℡042−368−5878