福島の子どもたちを府中に招いて、交流しました

『福島の子どもたちを府中に招く市民の会』が企画した、8月28日から30日までの子どもたち20人との交流は、無事終了しました。少しの期間ですが、放射能の汚染から「疎開」(あってほしくない状況ですが)し、夏休みの思い出になったなら、なによりです。たくさんのボランティアの方の助けを受け、カンパも寄せられていました。府中市当局も、生涯学習センターの宿泊費や博物館の入場料などに配慮してくれ、福島の状況に「何とかしたい」という思いを感じました。

わたしも、最終日の博物館・郷土の森であそぶ企画に参加しました。園内のじゃぶじゃぶ池では、渓流や滝を模してある岩場を服のまま歩き、みなおおはしゃぎ! 次にはプラネタリウムを観るというのに、ずぶ濡れでした。「福島では、プールに入れなかったので、楽しかった」と…。

学校に行くのにマスクを着けているとか、遠くの子は車で送り迎えをしてもらっているとか、の話も、子どもたちから直接聞くと、体内に汚染物質をできるだけ取り込まないためとはいえ、やりきれない思いです。

先月購入した「放射線量測定器」持参で福島へ子どもたちを迎えに行ったスタッフが、福島駅周辺で測定した記録を見せてもらいました。府中市内で測定した値とはやはり一桁違っている!のです。測定結果は誤差や精度があり、正確とはいえませんが、実態を反映していることはわかります。ショックでした。

公式に出される新聞報道の値は、わが測定器よりもっと高いです。局所的な汚染スポットもあちこちにありそうです。政府が25日に打ち出した『除染に関する基本方針』では、「2年で被ばく線量半減」とされましたが、この方針のペースではずっと先まで元に戻らないことになると市民科学研究室の上田昌文さんは言います。

そんなことを知ると、子どもたちには、これからも健やかに過ごしてほしいと願わずにいられません。私たちにできるわずかなことですが、このような企画を継続してほしい、と思います。