「TOKYO油田」の染谷ゆみ社長から、「脱石油社会」の夢を聞く

「エコメッセ  水・緑・木地 府中店」オープン2周年記念エコ・ツアーに参加して

私も運営委員としてかかわっている、「環境まちづくりNPOエコメッセ」の「水・緑・木地 府中店」オープン2周年記念エコ・ツアーが、10月20日に行なわれました。
墨田区で使い終わったてんぷら油を回収して精製し、車の軽油代替燃料VDF(ベジタブル・ディーゼル・フューエル=染谷商店が独自に開発)などに生まれ変わらせている染谷商店の工場を見学し、「TOKYO油田」の染谷ゆみ社長のお話を、じきじきに聞いてきました。

廃食油の回収・精製などの工場が多い地域で、染谷商店を受け継いだゆみさんは、「いま、全国で年間、家庭で20万トン、飲食店で20万トンもの油が使われていますが、これらを廃棄せずに、使い終わったすべてのてんぷら油を利用すれば、石油に頼らない社会ができるはず!」と語ります。年季が入った巨大な精製工場も見学しましたが、産業を支える機械を目の当たりにしました。技術の伴った実践に感動しました。

技術の支えがある「資源循環型社会を作る」という目標は、私たちも協力してぜひ実現させたいと強く思わされます。この実践で、染谷ゆみさんは雑誌「TIME」にも紹介されたそうです。日本でも、もっと有名になってもよいですね。

3・11以降、車がガソリンスタンドに並んだときも、もちろん自前の燃料があり、並ばなくてすんだそうです。このことで、近所の人も、地域で自前のエネルギーを作っていることの大切さも学んだそうです。さらに当然「原発いらない」派ですから、反原発の集会にも参加していますが、アピール用のマイクの電気の発電のための燃料としても、このオイルを提供したそうです。

ゆみさんから、ぜひ使い終わったてんぷら油を回収する応援団になってほしいと言われました。「水・緑・木地 府中店」でも、昨年から「TOKYO油田」の回収ステーションとなり、回収しています。使い終わった油は、ぜひお店へお持ち込みください。

ちなみに府中市は、文化センターなどで回収している家庭の廃食油は、民間の運送会社が引き取っています。学校給食に使われた油もリサイクル名目で民間業者に売却していますが、その使途までは追えていません。もっと「資源循環型社会を目指す!」とアピールできる用途に使ってほしいものです。
写真があればよかったのですが・・・http://tokyoyuden.jp/ をぜひご覧下さい。