府中市の学校給食に使用される牛乳の検査体制、放射性物質の基準などについて、雪印メグミルク(株)と話し合いました(1月16日)
府中市の学校給食の牛乳は、雪印メグミルク(株)海老名工場から供給されていますが、昨年8月に、福島産原乳を外していた措置を取りやめるというメーカーの通告を、市の教育委員会が保護者に伝えた問題の続報です。
市は、私たちとの9月の話し合いの際には、メーカーの要請に従うものの、毎日の牛乳を1週間分まとめて検査を行ない公表する、メーカーには原乳の検査内容の開示を求める、他の自治体とも連携して以前の生産体制に戻すよう要請する、と述べていました。
◆原乳の集められ方、測定方法を知る
そこで昨年10月以降、私たちはメーカーである雪印メグミルク(株)にも話し合いを求めてきましたが、先日1月16日に実現しました。この席には、府中ネットのほかに同じ牛乳が供給されている稲城、小金井のネットからなど14名が参加、対してメーカーからは、海老名工場からではなく本社から、生産管理部、広報部、営業推進部など4名の方が来てくれました。
説明によって、雪印メグミルク単独で契約している酪農家を抱えているわけではなく、クーラーステーションに集められてきた原乳が、メーカーごとに各工場に配分されていることを知りました。クーラーステーションでの放射性物質の測定は、国や県が行なっていますが、いままで国基準である50ベクレル/㎏より超えた値は検出されていないという説明でした。
また、9月以前のように福島産原乳を分別することは、物理的に困難だということです。酪農家指定、原産地指定というのも難しいということです。また、市との約束どおり、福島産原乳は例外的に放射性物質の値をタンクローリーごとに測定していたようですが、公表しなかったのは「風評被害」につながるからという見解でした。牛乳は水より摂取量は少ないため、国の基準値で安全性が保たれているという見解でもありました。
私たちは、原子力事故による被害者という点では、メーカーも同じだと考えており、共通の土壌に立って、子どもたちの将来の健康について考えていただきたい、福島産というだけで排除するのは間違っているという見解も同じなのですから、ぜひ情報公開してほしいと訴えました。さらに、独自の低い基準値を採用し公表することが企業のイメージアップにつながると思うので、ぜひ持ち帰って検討してほしいと要望しました。
◆4月以降は、昨年8月以前の体制に―
原発事故による放射能汚染はすぐ消えません。被害の実態や健康への影響も、今誰も断言することができないのです。だからこそ子供たちに対してはより慎重な対応が望まれます。50ベクレル/㎏という国の基準は内部被ばくを考慮していない基準値です。食品メーカーとしての見解を今後、期待したいと思います。
ところで、今後の対応を市に確認しました。来年度当初(4月)からは、海老名工場の大規模改修が終わるため、昨年8月以前の、福島産原乳を使わない対応とするという通知が、すでに11月に雪印メグミルク(株)から届いているということです。