横浜男女共同参画センター(フォーラム南太田)に、就労体験カフェ「めぐカフェ」を訪ねる(2月6日)

昨年12月に「府中市男女共同参画推進フォーラム」で「見過ごされてきた女性の貧困」と題した赤石千衣子さん(NPO法人しんぐるまざぁーず・ふぉーらむ理事)の講演会がありました。赤石さんは、若い女性の貧困の問題をこれからは何とかしなければいけない、と力説されました。単身女性の3分の1は貧困にあるし、「家事手伝い」として放置されてもいるが、様々な事情で外に出られない、生きづらい、働きづらいと悩んでいる女性がたくさんいる、しかし支援の手が届いていない深刻な状況だというのです。

 

そのお話の中で、横浜市男女共同参画センターの取り組みが紹介されました。ここでは、経済格差やジェンダー格差が母子家庭だけでなく、若い女性にも生きづらさや働きづらさとして直面しながらも、相談や受け止める場所がないことに気づき、まず実態調査から開始し、2009年に「ガールズ編パソコン+仕事準備講座」を開始していました。さらに講座の受講生との関わりの中で、精神的な困難から服薬経験者が多いこと、背景にいじめやパワハラ、家庭内の困難などがあることがわかり、すぐに就労できない状況の女性も多く、就労に至るまでのフォローが必要ということで、様々な事業に取り組んでいるということです。

その事業のひとつとして、2010年に「中間就労の場」として立ち上げた就労体験カフェ「めぐカフェ」がありました。赤石さんも紹介していましたので、26日に、ネットのメンバー5人で、雪やみぞれ模様の天気の中、行ってきました。

 

広くて明るいラウンジ、児童向け図書館も隣にある静かなスペースで、3人の女性が働いていました。2人が実習生だそうです。地場の有機野菜を使ったスープはとても温かく薄味に工夫されておいしいものでした。パンも天然酵母で、手作りのマフィンもありました。

 仕事中なので、直接お話は聞けませんでしたが、

 

女性の接客を含む仕事は、かなりハードルも高いと思います。周りのひとの適切な見守りも、当事者の心と体をほぐしながら少しずつ進めていくことが必要でしょう。社会の課題をとらえ、解決のための形にしている、センター運営事業者の実践に心打たれました。府中市は、女性センターがさまざまな評価にさらされていると感じています。私たちはこれからだね、と深刻な思いを抱いて帰ってきました。