容器包装プラスチック(ピンク色の袋)が汚れている実態をリサイクルプラザで確認
これでは立派な施設が生かせない、費用が掛かる…ことは市民に知らせるべき。
今年(13年)7月発行の「府中のごみ10号」という、ごみ減量推進課発行の情報紙をご覧になりましたか? 戸別にポストインされています。この号の最後のページで、市は「容器包装プラスチック(ピンク色の袋)・異物混入で処理業務が危機に!!」と現状を訴えています。
ピンク色の袋は、すべて四谷の「リサイクルプラザ」に搬入されています。2006年に作られた、プラスチック製容器や粗大ごみなどの選別と処理を大規模に機械化して行なうために作った、近隣市と比べてもとても立派な施設です。しかしピンク色の袋の中に、汚れたままの容器や、弁当箱と食べ残しの生ごみが一緒に小袋に入っていたり、金属なども一緒だったりしていることが最近はとても多くて、人手を使っての選別をしても、結果的に容器包装プラスチック協会(容リ協)に引き渡すために選りすぐり圧縮梱包した「ベール」が、容リ協の検査で厳しい評価を受けたことが書いてあります。
これまでも、ピンクの袋自体も「ベール」には含められないなど、容リ協の基準は厳しいものがありました。「ベール」にできるものとそうでないごみを選別して、容リ協に引き渡せなかったものは、「残渣」として多摩川衛生組合や埼玉県寄居町の民間リサイクル施設に運んで処理していたのが実態ですが、9月に市は、寄居町への搬入量が予定より多くなったとして、補正予算を提案する事態にもいたりました。
10月4日に実態を見に行ってきました。確かに袋の中は汚いものが多かったです。積んであるところからは生ごみ由来の異臭がしていました。本来ありえないことです。市は容器包装プラスチックを「資源」として集めているのですが、せっかくの施設でも、入ってくるものが汚いと、人の手などで分けても「残渣」が多くなり、さらに処理費用も掛かることになってしまいます。
24年度は「残渣」として処理され多摩川衛生組合に搬入された量は約4700t、埼玉県寄居町の民間リサイクル施設には約490tでした。このことは情報紙でもわからない部分です。
市民からは見えにくい処理の仕組みですが、ごみの処理の実態を市がきちんと知らせることで、ごみ削減の方法も市民とともに考えていくことができるのではないでしょうか。