文科省はこの春、「学力テスト」だけでなく、小学校5年と中学校2年で「体力テスト」も調査も行う方針を出しています。しかし、スケジュールが厳しいとの声も多く、秋に実施を回すようなら、今年度は行わなくてもよいという方針も出したようですが、府中市は、独自に小中学生全員を対象に実施するということで、すでに委託料280万円ほどを予算化しています。
市教育委員会学校教育部指導室に聞きますと、教育産業大手にデータ処理はすべて委託する。数値を明らかにすることが目的ではなく、結果は個人に返却する、各学校は7月中までに実施すればよい、実施日時は各学校の計画による。データは実施したらそのつど、データ委託会社に送る予定。目的は実態把握ももちろんだが、本人の体力向上の励みにするためのものである、という説明でした。
実施項目は、反復横飛び、上体起こし、シャトルラン、ソフトボール投げ、握力、長座体前屈、50メートル走、立ち幅跳び の8項目です。シャトルランとは? 反復横飛びって、ちゃんと線越えたか見てることはできるの? なんて、私の年代での率直な疑問です。
何のために全員対象にお金かけてやるのか、と思います。個人の励みの材料にするなら、先生か本人がカードに記入すればよいと思いますし、これをしたからといって、励みになるものでもないでしょう。1年生は数を数えるのが大変なので、6年生が「手伝う」(総合学習の時間に?)という話も聞こえてきます。
大変なのは、現場の先生と、勉強も体力も向上させなさい、と言われる子どもたちですね。