多摩川沿いの2か所の「空間放射能測定」を続けて、6か月経過

一定の傾向がわかってきましたが、原因は…?

府中ネットが、市の放射能測定器を使って、毎月末に定点測定を開始して6か月がたちました。福島の原発事故後に市民の要望を容れて、HORIBA Radi PA-1000を市が購入し市民に貸し出していますので、それを利用しています。

ほぼ毎月市内の8か所を定点で測っているのですが、私が担当している是政5丁目の多摩川通り住宅南側土手上と、押立5丁目の北多摩1号水再生センター排水溝脇の緑地について、測定値をグラフ化してみました。

空間線量グラフ

一定の傾向があることがわかります。6か月経ったので公表してもよいかなと思います。


多摩川通り住宅南土手上の地表面から5㎝のところが常に高いです。
福島原発からの距離を考えると、どちらもそこからの影響は同じといってもいいと思いますので、他の理由があるのかもしれません。

是政5丁目の多摩川土手上。南武線鉄橋の先にクリーンセンター多摩川が見えます(4月)

その前の年の10月〜12月に、対岸の多摩川衛生組合で震災がれきを焼却したことが頭に浮かびますが、専門家でもなく証明はできませんし、「これくらいは無視できる誤差だ」と言われるかもしれません。
土壌の測定も行ない、併せて検討してみることは必要ではないかと思います。

ただ、どちらの地点も、自然放射能値としてきた値よりは高いのではないでしょうか。以前からの測定値があれば…と残念ですが、明らかに原発事故の影響でしょうし、しかもなかなか減らないことがわかります。「定点観測」を続けていくことの意味は大きいと思いました。

水再生センター脇の緑地で測定中(1月)