トランジションタウン府中のイベント「ロケットストーブつくり」に参加

 

じゅんのすけさんは、手作りストーブに込めた思いを語ってくれました。

 16日、住吉文化センターで開かれたトランジションタウン府中(TT府中)のイベント「ロケットストーブつくり」に行ってきました。

 TT府中の皆さんとは、エコメッセ府中の「環境活動」とも相通じるものがあり、TT藤野への見学ツアーや、地域通貨を考えるワークショップ、太陽光パネルつくりのイベントなどで交流がありました。

 

缶をつなぎ合わせています。

 

指導してくださるのはじゅんのすけさんという方。「身近な材料を捨てずに工夫を重ねて手作りをすることが大事。お金で何でも買える世相が人間を退化させている」と説きながら、3年以上かけて試行錯誤しながら到達したオリジナルロケットストーブの作り方を教えていただきました。

 

 

ロケットストーブの原理はよく知られており、熱量、燃焼効率も良いので、いろいろ手作りの工夫がネット上で検索できます。じゅんのすけさんも管の口径、入り口や上部の吹き出し口の長さ、向きなどは、理論をもとに工夫を重ねたそうですが、何より「持ち運びに便利な重さと大きさ」を追究したそうです。

 

 

金物を切るのは難しく、力も入ります。

 

ほぼ完成品。この中の内管の周囲に断熱材を入れて、隣のふたをかぶせます。

 

 

 

 

 

出来上がり。周りの「五徳」も園芸用の鉢置きを利用したもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食材の空き缶などを利用し、金切りバサミやドライバー、金ヤスリなど身近な工具を柔軟に使いこなしながら作るのは、指導者がいてこそですが、まだ保育園に通う子供から大人まで、楽しく盛り上がりました。

じゅんのすけさん。お金は手作りができず降参したときに使う「降参券」にしたいと。人間の手と頭を使って価値観も変わらなくては、と語ります

 

 

いちばん難しいのは、空き缶をJ型につなぎ合わせるところです。空き缶を切断し切込みを入れ、つなぎ合わせてアルミテープで締めますが、出来上がりは外缶に合わせたカーブとなっていなくてはいけません。
 
断熱材に使うのも、ガラス瓶のリサイクル製品で園芸などに使われる軽石。機能を満たしたうえで持ち運びできる重さ、という命題にピッタリな材料を使っています。
 
年齢を問わず誰もが楽しく参加でき、何よりエコですから、私たちも工具にひるむことなく、これを広める企画をたてなくては、と思いました。

 

 その前にまず、身近な材料を燃料にして煮炊きをしてみなくてはいけません…。雪のため、午後の屋外での芋煮会が中止になったので、試運転はこれからの楽しみとなりました。