府中駅南口の再開発事業で、周辺にある公共施設はどうなるの…?!

これから、市民と話し合う「モデル事業」を始めるとしていますが…

 府中駅南口から伊勢丹方向を見ると、大掛かりな工事が始まっていますし、周辺には仮の店舗がたくさんできました。新しい駅ビル建設が本当に着工したんだ、という思いです。
 というのも、私たちはこの再開発事業を巡っては、あくまで民間事業(再開発組合)でありながら、公共施設をつくるため5,6階のフロア全体を市が買い上げ、整備するという方針が突然議会に提案されるなど、市から組合への資金援助が多いことを問題にしてきたからです。
 
市はこの地域の活性化が大切だと言いますが、30年以上前の計画をそのまま進めることや、市民の意見を広く取り入れてきたかという疑問は今でも残ります。

府中駅南口から伊勢丹までの間で進む解体作業

駅ビルの中には、商店、大規模店舗などとともに、市民活動センターや小ホール、音楽練習室など市民のための施設が入ります。市長は「市民協働」を進めていますが、その中心施設であるという位置づけです。

市はこの事業を「広報しています」と言っていますが、市のホームページを見てもあまり詳しくはわかりません。どのようになるか知らない市民も多いのではないでしょうか。ぜひ、再開発組合のホームページをご覧ください。

一方、老朽化などにより公共施設を廃止したり統合するのは、具体的になるほど市民の理解を得るのが難しいと、最近よく報道されるようになりました。府中市は、再開発ビルに新たな公共施設をつくるわけですが、他の周辺の公共施設(グリーンプラザなど)をどうするのか…については、実はまだ決まっていません。来年度、この地域の公共施設をどうするか、市民も交えて話し合う「モデル事業」を行なうことを市が提案しています。財政状況は楽観できず、公共施設の維持管理費の増大は抑えたい…というわけですが、本当はどうするか決めてから新たに作る決定を下すのが、財政を考えたら筋だったと思います。